私の名前<日向なつ>
ごく普通の学生…のハズだった。
「あの、可愛すずちゃんですよね?
握手してもらえませんか?」
えっ、誰?違うし…
知らないおじさんに声を掛けられて
怖くなって検索してみた。
ロリ系アイドルとして
超人気の<可愛すず>という女の子
私と瓜二つ…似てる!
この子が人気ってことは
私も可愛いってことだよね?
調子に乗った私は自撮りしてSNSにアップしてみた。
この投稿が全ての悪夢の始まりだったーー。
「君、可愛すずちゃんでしょ?」
「違います、別人です」
「制服のまま写真アップしちゃダメだよ~
学校も住まいも家族構成もぜ~んぶバレちゃうよ」
「だから違うってば、本物じゃないです!」
「偽物でもいいんだよ、だって本物は汚しちゃいけないんだから」
可愛すずの痛ファンに目をつけられた私は
可愛すずの身代わりに犯●れるハメに…
そんな噂はファンの間で瞬く間に広まり、
来る日もくる日も気持ち悪い痛ファンがやってきては
私に可愛すずを重ねながらイヤラシイ関係を求めてきた。
私は誰なんだろう…
日向なつ…
可愛すず…
精神崩壊した私が出した答えは…