まだまだあどけなさの抜けない、ややロリっぽい雰囲気の女の子を掴まえた。名前はゆうこ。無類のネコ好きである。言われてみるとどことなくネコに似た印象を持っているかもしれない。可愛いものに囲まれて生活している女の子は、やはり本人も可愛くなってしまうのだろうか。ゆうことネコの出会いは小学1年の時である。クラスメイトの家でネコの赤ちゃんが生まれ、貰ってくれる人を募集していた。連れてこられていた赤ちゃんネコを見て、ビビビッと欲しくなってしまったゆうこ。両親が共働きだったため最初は反対されたのだが、近所に住んでいたお祖母ちゃんの家でなら飼ってもいいと許しが出た。それから毎日のように学校帰りにはお祖母ちゃんの家に通い、教えてもらいながらネコの世話をしたり一緒に遊んだりしていた。ネコと同じポーズをして並んで寛いでいたというゆうこの姿はさぞ和むものであっただろう。最初のネコは残念ながら既にこの世にはいないが、一人暮らしを始めたゆうこは今もネコを飼っている。大切な同居人である。また、ネコについて少し勉強したくなっていたことと、何より大好きなネコに囲まれて仕事が出来るなんて幸せだ!ということで仕事先には猫カフェを選んだ。家でもネコ。仕事場でもネコ。人とよりも長い時間ネコと接しているかもしれないくらいネコが中心の生活である。今日も外出していた本来の目的は、猫用の新しいオモチャを買うことだった。声を掛けた時点ではもう目的は果たしていたので、興味本位でついてきてしまったらしい。決して男慣れしているわけではないが、気まぐれで行動してしまうところがまたネコっぽいと思わせる要素かもしれない。好き放題にイッてしまうところも、また可愛いので見どころだろう。